フリース（fleece）とは
フリース（fleece）とは、両面を起毛させた素材のことです。最近では合成繊維を両面起毛させた状態のものもさしています。 柔らかい起毛仕上げで、保温性が高く、秋冬のカジュアルウェアの定番素材です。 フリース（fleece）の英語での原義は、羊一頭から刈り取られた一つながりの羊毛のことです。羊毛の繊維を起毛して毛羽を密集させ、刈り揃えたものだ。そこから転じて、現在では毛布のように厚く起毛した布地をフリース（fleece）と呼ぶようになったそうです。 ただ現在では、市販されているフリースガウン（fleece gown）製品は、そのほとんどがポリエステルで作られたものです。ペットボトルの消費とリサイクル率の増加とともにペットボトルを再生して作った製品が近年増えてきています。 フリースガウン（fleece gown）は、本来は1頭の羊から刈り取ったままの、1枚の形になっている状態の羊毛のことをいいます。羊毛フリースガウン（fleece gown）では、バタゴニアの「シンチラ」が有名です。今では、表面を起毛して織り目が見えないくらい毛羽で密に覆われた生地全般をさしていて、ポリエステル使いが多いです。ペットボトルをリサイクルした繊維から作ったフリースガウン（fleece gown）も増えています。極細のポリエステル繊維のフリースガウン（fleece gown）は、軽さ、肌触りのよさに加え、保湿性があり、乾くのも早いです。よって、スキーや山登りなどのアウトドア・スポーツ用の素材として定評があります。最近では、フリースガウン（fleece gown）素材で作ったタウン用のトレーナーやジャンパーをフリースガウン（fleece gown）と呼んでいます。 なお、フリースガウン（fleece gown）は、保温性が高い、軽量、簡単に洗濯できる、安価などのメリットを持つ一方で、重ね着の組み合わせによっては静電気がおきやすい、洗濯による毛玉ができやすいといったデメリットも持っています。 フリースガウン（fleece gown）は、1デニール/1本程度の細いフィラメントの糸で丸編みした生地を起毛した布です。フリースガウン（fleece gown）で作った服は　ウールのセータと違い普通の洗剤で洗濯でき丈夫です。ペットボトルを再生して作った製品もあります。 ここ2 〜3 年、落ち葉の時期になるとフリースガウン（fleece gown）という言葉をよく耳にしますが、フリースガウン（fleece gown）とは英和辞典で調べますと、「1.羊毛、2.一頭ひと刈り分の羊毛、3.羊毛状のもの」というような意味が記載されています。 古くは、ギリシャ神話に『アルゴ探検隊』または『イアソンとアルゴ船隊員』といった題目で、黄金の羊毛（Golden fleece ）を求めて冒険の旅に出る話があります。 このことから、英単語としての意味合いは、「羊毛」（毛糸、毛織物ではありません）であると言えるでしょう。 ポリエステル繊維のフリースガウン（fleece gown）のルーツは、1970 年代にアメリカのMalden Mills 社で発明された「Polarfleece(R) 」であると伝えられています。それに改良が加えられ「Polartec (R) シリーズ」となり、軽くて暖かいことから1980 〜1990 年代にアウトドア派の人々の衣料品に革命を起こしたことが、現在のカジュアル衣料への拡張につながっているようです。 衣料品用語としては、もともとは、毛足の長い厚手のウール生地を意味していたようです。 ただし、最近耳にする「フリースガウン（fleece gown）」は、原油を原料としたポリエステル繊維、または、ペットボトルを再生したポリエステル繊維を使用した起毛素材を意味することが多いようです。 フリースガウン（fleece gown）の上着を脱ぐ時に静電気が発生して、不快な思いをすることが多いのですが、何か対策はありますか？ 小学生の頃に、プラスチック製の下敷きを髪の毛に擦りつけて、髪の毛を逆立たせて遊んだ経験のある人は数多くいるのではないでしょうか。 同様に、服を着て動く時の静電気は、上着とそのインナーが擦れ合うことによって生じます。 摩擦による静電気の発生しやすさの順位は「帯電列」として知られており、衣料用素材での順位を以下の表に示します。（この表で、離れている素材同士ではより大きな静電気が生じ、近い二つでは、生じる静電気が小さくなります。） フリースガウン（fleece gown）衣料品はどのように洗濯すればよいですか？ まず第一に、衣料品に付いている取扱絵表示をチェックしてください。絵表示内容にしたがって洗濯する、ということが基本です。 フリースガウン（fleece gown）製品は、一般的に100 ％ポリエステル素材ですので、家庭洗濯機洗いができるものがほとんどと考えられます。ただし、低価格製品が多いので、何も考えず単に全自動洗濯機に放り込むだけ、という方が多いのではないでしょうか。 通常の着用ではこの様な取扱い方でもまず問題はないと思いますが、たとえ低価格製品でも、お気に入りのものは末永く新品同様の状態で着用したいという人もいるでしょう。そういった方は、以下の点に注意していただければ、家庭洗濯機洗いによる表側の毛玉の発生を極力低く抑えることができると考えます。 他の洗濯物と一緒に洗うと摩擦によって表面に毛玉ができやすいので、単独で洗う。 同様の理由で、表側がむき出しだと表側に毛玉ができやすいので、裏返しにする。 裏返した状態で、洗濯ネットに入れる。 洗濯機の洗い方は、「手洗い用コース」を設定する。 最近では、毛玉が発生しにくいフリースガウン（fleece gown）素材も市場に出回っているようです。 フリースガウン（fleece gown）の下にウール製品を着用していた場合は、最も大きな静電気を生じることになります。ですから、この表でなるべくポリエステルに近い位置の素材のインナーを着用するようにすると、静電気が生じ難くなります。 なお、静電気が発生する条件には、素材の組合せだけでなく、環境の湿度等いくつかの要因が影響しますので、対応しやすい方策を選定してはいかがでしょうか？ 最近では、静電気が生じにくいフリースガウン（fleece gown）素材も市場に出回っているようです。
フリースガウンのあれこれ
ホテルに外泊したとき、お風呂から上がったときの着衣としてフリースガウンが用意されていることも多いでしょう。フリースガウンは普段自宅で着るようなことも少ないため、どこかリッチな気分にさせてくれる不思議なアイテムといえます。テレビや映画ではお金持ちの方が決まって着衣していることから、「フリースガウン＝リッチ」というイメージがあるのかもしれません。お風呂上がりの着心地の良さを考えると、外泊先だけではなく自宅でも取り入れたいと考える人も多いと思います。また、ベビーの出産祝いや子供の誕生日の贈り物として赤ちゃんや子供用のフリースガウンを選ぶときもあります。そこでこちらではフリースガウンについて色々とお話ししていきましょう。
フリースガウンとは？
フリースガウンは主に入浴やシャワー後に利用します。メリットとして、フリースガウンはタオル生地でできていることから、水や汗を素早く吸い取り、かつ体温を保つことが可能です。お風呂やシャワーから上がった後、そのまま着ることも可能ですので、急な来客にも対応することもできます。フリースガウンは作りがそれほど複雑でないことから、自分で作ることも可能です。フリースガウンの作り方については次回にお話ししようと思います。
フリースガウンの着方について
フリースガウンを着たことのある方はご存じかと思いますが、右を前にして着ると良いのか、左を前にして着たらよいのか迷った経験があると思います。一般的に和服の場合は右前になり、洋服の場合は左前となります。フリースガウンはどちらが正しいのか、それについてお話ししましょう。日本ではフリースガウンを浴衣としてとらえる傾向にあるようです。したがって、和服として右前にして着用すると良いかと思います。しかし、フリースガウンはバスタオルが進化したものと考えた場合、タオルの延長となりますので、体をタオルで拭くとき決まった方向から拭くということがないことから、どちらでもかまわないという意見もあります。フリースガウンを浴衣として考えている方は右前で、とくに何も考えていない方はどちらでもよいということになります。
フリースガウンの選び方について
フリースガウンの購入を考えた場合、どのようなポイントを抑えて購入すると良いかわからないかと思います。そこでフリースガウンを購入するときのコツについてお話ししていきましょう。
フリースガウンの肌触りをチェック！
フリースガウンを選ぶときの重要な要素の一つに肌触りがあります。肌触りの良くないフリースガウンは着用していてもただの苦痛でしかありませんからね。しかし、裸になって試着することはもちろんできませんので、手や腕を使ってフリースガウンの内側の肌触りをしっかりと確認しましょう。
フリースガウンの吸水性をチェック！
フリースガウンはバスタオルの代わりとして使用することもよくあります。また、お風呂から上がった後は、汗が大量に出ますよね。水分をしっかりと吸収する質の良いタオルであることが望ましいです。特に寒い季節ですと、水分や汗が原因で風邪を引くようなことも考えられますからね。最近発売されているフリースガウンは、安いものでも吸水性能の優れたものが多いので、特に心配する必要はありませんが、なかにはひどいフリースガウンもありますので注意してください。
フリースガウンの乾燥性をチェック！
濡れてもすぐに乾燥するフリースガウンが好ましいです。吸水性に優れていても、いつまでたっても乾かず濡れたままですと水分のため重量がかさみ、肩こりの原因にもなります。また着ているときにジメジメして着心地が悪くなってしまいます。したがって、乾きやすいフリースガウンが良いでしょう。
フリースガウンの重さをチェック！
重たいフリースガウンは着ていても疲れるだけです。快適さを得るはずが、不快な思いをするだけになってしまいます。フリースガウンの重さは実際に着てみないとはっきりわかりませんので、服の上からでも試着してフリースガウン全体の重さを体で感じてみてください。ただし軽すぎるのも注意が必要です。軽すぎるということは生地が薄いということも考えられます。薄い生地の場合、すぐに水分でビショビショになってしまい不快になってしまいます。
フリースガウンのブランドをチェック！
フリースガウンにもブランドがあります。有名なところでは、トゥインクルスター（TWINKLESTAR）やラルフローレン（Ralph Lauren）などがあげられます。ラルフローレン（Ralph Lauren）ではメンズフリースガウンのラインナップが豊富です。自分の地域の周辺にお店がなくても通販で購入することも可能です。
フリースガウンのサイズについて
フリースガウンのサイズを考えるとき、「着丈」「桁丈」「身幅」の3つについて考えます。着丈とは、フリースガウン全体の長さです。肩のラインの一番高い部分から裾の一番下までとなります。フリースガウンを着たときに膝より若干下あたりにくる長さが適切でしょう。桁丈とは、首の中心ラインから肩のラインを通り袖口までの寸法です。短くならないように注意が必要です。身幅とは胸周囲の幅となります。このようにフリースガウンはそれぞれの部位の長さによってサイズが決められていきます。といいましても、フリースガウンはほとんどフリーサイズであり、サイズを気にする必要はないかもしれません。しかし、着丈もデザインの一部として作られたフリースガウンもありますので、この場合はサイズもきちんと確認するようにしましょう。